大自然の中で野生のクジラたちと出逢う特別な体験。そんなホエールウォッチングに出掛けるとき彼らのことをもっと知っていたら、楽しさ倍増、親近感ももっとわいてくるかも。思い出話にも活躍!

ニタリクジラ
(似鯨)
Bryde’s whale

イワシクジラに姿が似ていて、ナガスクジラに似た噴気を上げ、ナガスクジラに似た背びれを持つことからこの名前がついた。「ニターっと笑う」ではなく「似ている」という意味。
温かい水域を好み、水温が20℃以上の熱帯から温帯海域に暮らしている。マイワシ・カタクチイワシなどの群集性のものはなんでも食べる雑食性。獲物を海水ごと口に入れ、口の中にあるヒゲで濾しとって(ザルのように)餌だけを飲み込み、1日120~165kg食べる。
体長は12~14m、体重は13~18t。

ニタリクジラの特徴

クジラの代表的な行動

ブロー

潮吹き。実際は潮ではなくクジラの呼吸。

ペダンクルアーチ

腰を丸めて深い潜水に入る時のポーズ。

ブリ―チング

ジャンプ。体の2/3以上が海面から飛び出す。

ペックスラップ

横になり、胸びれで海面をたたく。

ヘッドスクラップ

泳ぎながら、前傾姿勢で頭を海面に出し打ちつける。

スパイホップ

海面に頭を出してまわり、スパイのように周囲を見る。

リング

尾びれで海面をキックした時にできる丸い輪。クジラの足跡

出逢えたクジラは何番かな?

クジラに逢えた時、「クジラってみんな同じに見えるよね」「この周辺に2頭いるみたいだけどどっちがどっちか分からないね。」ってホエールウォッチングした方はよく思います。みんな同じではなくニタリクジラにも個性があって見分け方もあるんです!
見分け方は、背びれの形、切れ込み、体の傷などの特徴を見ます。そのことを『個体識別』と呼びます。1994年から黒潮町では個体識別調査を行っていて、現在55頭確認されています。そのうちの有名な3頭をご紹介します!

TB-3(愛称:与三郎)
背びれ上部の縁1/3が欠落している

TB-21(愛称:バナナマン)
背びれ後縁付け根が前縁と平行に深くえぐられている

TB-23
体側にダルマザメの噛み痕。後傾していない小ぶりな背びれ

マイルカ
(真海豚)
Common dolphin

まさに典型的なイルカということから名前がついた。
ジャンプしたり、高速で泳いだりととても活発な種類で、温暖な海域に数十~数千頭もの群れを作って集団で暮らしている。マイワシやニシンなど群集性魚類を仲間と協力して海面に追い上げ捕まえて食べることがある。
体長は1.7~2.4m、体重は75~135kg。

ハナゴンドウ
(花巨頭)
Risso’s dolphin

全身に白く残る傷跡が花を散らしたように見えることから名前がついた。
同じ群れでもまとまって泳いでいることが少なくマイペースな種類で、温帯域の沖合を好んで10頭~数十頭と小さい群れで暮らしている。イカ類が大好物だが、魚も食べることがある。
体長は2.8~3.3m、体重は500kg。

ハンドウイルカ
(半道海豚)
Bottlenose dolphin

短い吻(くちばし)が半道(=半端・中途)ということから名前がついた。
船と追いかけっこしたり、船の引き並みに乗ってみたり遊びを思いつくのが上手な種類で、冷温域から熱帯域まで広く暮らしているが特に海洋の沿岸部に100頭前後で生活している。
魚類イカタコなどいろんなものを食べていて狩りの方法も暮らしている場所によってちがう。
体長は1.9~4m、体重は90~650kg。

オオミズナギドリ
(大水薙鳥)
Streaked Shearwater

波頭を薙ぎ払うように飛ぶことから名前がついた。
クジラやイルカと同じ群集性魚類などを獲って食べており、えさ場には数百羽以上群がるときがある(鳥山)。ホエールウォッチングでは、鯨類発見の目印となる重要な海鳥。
ミズナギドリ科の中では、大型で翼を開いた状態で110~122cmにもなる。

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